愛知県で開催されたアイスショーに一緒に出演した際、羽生結弦選手(16)(宮城・東北高2年)に話を聞きました。仙台市で暮らす羽生選手は、3月11日の東日本大震災が起きた時、同市内のリンクで練習中でした。自らも苦しい体験をした羽生選手は、被災地に少しでも元気を届けようと、各地で開かれるチャリティーアイスショーに積極的に出演しています。 東北に「元気届ける」 ――震災の時、妹の真央と「結弦君、大丈夫かな」って心配したよ。けががなくて良かったね。 羽生 ありがとうございます。体は全然、問題なかったけど、家は全壊と判定されました。 ――大変だね。震災を経験してスケートの考え方は変わった。 羽生 避難所ではすることがなくて、震災から10日後に横浜のリンクで練習を再開した時は、体を動かしていなかったからジャンプが全然、跳べなくなっていた。でも、転んでも、転んでも、スケートは楽しいって感じられました。 ―