腸のことを知れば知るほど面白くなってくる。 最近では腸と脳がお互いに調整し合うことがわかってきて腸-脳相関という言葉も出てきています。 簡単に言うと、腸と脳が神経系やホルモン、サイトカインなど共通の情報伝達物質と受容体を介し、双方向的なネットワークを形成していることや脳が関係する腸管刺激因子に対して腸内細菌がその刺激を調整していることなどです。 また、神経の発達障害や脳の発達と行動に腸内細菌叢が影響を与えていることもわかってきました。 例えばここ10年で2倍に増えたうつ病ですが、セロトニンなど神経伝達物質の不足や腸内細菌の減少が原因と考えている研究者もいます。 神経伝達物質とは脳内の細胞間の連絡に必要な物質で、百種類以上ありますが、代表として次の3つのアミノ酸が鉄分や葉酸、ビタミンB6の作用により化学変化して作られます。 グルタミンからはGABAが作られ、栄養素として取らなければならない必
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