私達の一生は勉強の連続だと言われます。 では何の為に勉強するのでしょう? 今から150年前、吉田松陰は獄中にあり立身出世も名誉も絶望的だったにも拘らず、それでもなお熱心に勉強し、その大切さを教え続けました。 松陰は『何故学ぶか?』について、こう述べています。『自分を磨き高めるため、世の中や人に役立つ人間になるために学ぶのです!』 時代は幕末、吉田松陰は、迫り来る外国の情勢や武力を知ろうと、伊豆の下田から、当時わが国に来航していたペリーの黒船に乗ってアメリカへ渡ろうと計画しました。 しかし計画は失敗し牢獄に入れられます。当時の国の掟では、自由に国外に出ることは禁じられていたからです。 松蔭が入った萩の野山獄には、十数年、中には40年以上も繋がれている罪人がいて、最年長は76歳、若くても40歳です。みな社会復帰は絶望で、牢内は何ともいえない暗さで覆われていました。 そんな中でも松蔭は猛烈な読書