米カリフォルニア州で3月、アップルの男性技術者が、開発中の次世代(第4世代)「iPhone(アイフォーン)」の試作機を紛失するという騒ぎがあった。試作機は後日、IT関連ニュースを扱うブログ「GIZMODO(ギズモード)」に持ち込まれて写真付きで掲載され、アップルの極秘情報が発売前に暴露される事態に発展。警察当局も強制捜査に乗り出した。騒動が大きくなった発端は、「拾った」とされるアイフォーンでひともうけしてやろうという一人の青年の「出来心」だった。(大内清)バーで紛失 AP通信などが伝えた裁判所の開示書類などによると、ソフトウエア開発を担当していた男性技術者が次世代アイフォーンの試作機をなくしたのは3月25日(ギズモードの記事では18日)、勤務するアップル本社のあるシリコンバレーのバーで酒を飲んでいたときのことだった。試作機を持ち歩いていたのは、日常生活での使い心地を試すためだった。 男性