すぐれたEC(電子商取引)サイトを作りたいならば,誰もがこう考えるに違いない。24時間,365日,きちんとサービスを提供する。アクセスが集中してもレスポンスを低下させない。購入してもらった商品は正しく送り届ける。顧客の個人情報はけっして外部に漏れないように厳重に守る。 ECに取り組んでいる企業からは「そんなことはもうやっている」という答えが返ってくるだろう。ところが,「ユーザビリティの向上」,つまり顧客にとって分かりやすく使いやすいECサイトを作っているかという話になると,「うちのサイトを見てくれ」と自信をもってアピールする声はあまり聞こえてこなくなる。 2月19日に東京・新宿で,米国のニールセン・ノーマン・グループというコンサルティング会社が,Webサイト,ECサイトのユーザビリティに関するセミナーを開催した。同社は,ユーザー・インタフェース関連の著名な研究者が集まって作った会社である。
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