ワークスアプリケーションズの牧野正幸氏が、オフィスの生産性について語った。 「日本人の生産効率が低い、という言葉には疑問がある」。人事・総務といった「バックオフィス」業務を効率化する統合基幹業務システム(ERP)で国内シェア首位を誇るワークスアプリケーションズの牧野正幸最高経営責任者(CEO)は、「バックオフィス業務を改善すれば、日本企業の生産効率は飛躍的に向上する」と話す。 私たちがつくるERPは、人事・経理などのバックオフィス業務を効率化する製品です。そもそも、これは「意思決定を効率的に、的確にしたい」という海外の経営者のニーズから生まれました。海外では、現場で働く社員より、経営者に必要な環境を整えるのを優先します。社員は日々の営業活動や商談内容のデータを打ち込んで報告します。これをERPなどのツールを使って素早く集約し、経営者の判断材料にするのです。社員が報告の作成や入力の手間で苦労