衆院本会議で2020年度予算案の採決があり、記名投票する議員たち=国会内で2020年2月28日午後5時24分、川田雅浩撮影 一般会計総額102兆6580億円の2020年度予算案は28日の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決され、参院に送付された。憲法の衆院優越規定で、予算案は参院送付から30日で自然成立するため、年度内成立が確定した。 審議日程こそ与党ペースだが、政権にとって当初想定外だった「火種」はくすぶり続けている。新型コロナウイルスの感染拡大への対応は「後手に回った」と野党の追及が強まり、検事長定年延長では強引な法解釈変更が批判されている。加えて「桜を見る会」の「前夜祭」問題は、会場のホテル側と安倍晋三首相とで説明の食い違いが生じた。論戦の場は参院に移るが、これらの課題が引き続き焦点となる。 「今がまさに感染の拡大のスピードを抑制するために極めて重要な時期だ」「やるべき対