昔は祭りだった定年退職 昭和入社の社員の定年退職というと新入社員の私も送別会に駆り出され、とにかく多くの人を集めて盛大に行う祭りのようでした プライドを満足させての幕引きと言えます 経済が低迷し、役職も不足しだして大企業では『降職』『出向』なども増え 「あの人最後まで部長でいられたね」など珍しがられたりします 定年退職の送別会もごく親しい人たちの集まりに変わっていきました 経済の長期に及ぶ低迷で支店も増えず、定期採用で新卒社員は毎年入社してくるので、どうしても役職は不足し降職は仕方がありませんでした 定期採用を辞めれば〈平均年齢は上がり〉〈社員の年代層は偏る〉ことになります 「降職などけしからん」と労働組合の集会では憤慨する社員も多くいましたが、労働組合専従は沈黙でした 私も降職が無ければ支店長にはなれませんでしたので、降職が導入されたことは追い風だったのは事実です プライドを満足させての