権力、名声、門地、財産、支持者、取り巻きetc。現実社会では自分を守ってくれる「壁」となるこれらの要素は、ネットの世界では全くその機能を果たさない。何故か。 第一に、ネットの住民の大半はそれらの要素の利害関係者ではない。故に「現実社会での防御壁」の存在は無意味だ。第二に、ネットの住民の中にはそれらの要素を持たざるが故に、持つ者を喰らい尽くす攻撃性と貪欲さに溢れてる者がいる。彼らは、自分たちの満足感が満たされるまで、持つ者に喰らいつく。 乙武や川越を襲い、小泉を殺したネット住民が、第一・第二のどちらの属性かは、実のところ大した問題では無い。ただ、ネットイナゴに対して、金銭の提供や一般的な謝罪など、現実社会の利害関係者に有効な「殺虫剤」は用を成さない。彼らの活動は上記のように自分が満足するか、対象の「ネタとしての賞味期限」が尽きるまで続く。 そんな貪欲にしてカオスな世界に向かって、無自覚無用心