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書評とWW1に関するemiladamasのブックマーク (3)

  • 小さく巨大な戦争-帝国の『辺境』にて:雑感 - Удивленный приня

    「帝国の『辺境』にて」を読み終える。 この夏、初めて訪れたコミケで、初めて買ったコミケといえば薄いらしいが、これば二百頁近い薄く無い。著者はRNVR花組・こんぱすろーずさん。 内容は、第一次世界大戦時のドイツ領西アフリカ植民地に対する英仏の軍事、政治行動を主に、簡潔ながら戦場となった西アフリカの地誌、社会構成にまで触れた一冊。 当時の日にとってさえ、戦争特需とアジアと地中海における小規模な軍事行動以外は遠い木魂でしかなかった第一次世界大戦だが、現在では主戦場となったヨーロッパの戦闘についてさえ、歴史家や軍事研究家の一部を除けば、知る人は殆どいないだろう。 それでもエンターティメントの題材として「アフリカの女王」等で取り上げられた東アフリカの戦いについては、まだ僅かながら聞くこともあるだろうが、西アフリカの戦いについて知見を持つ人はごく少数だろう。 東アフリカ戦テーマのウォーゲー

    小さく巨大な戦争-帝国の『辺境』にて:雑感 - Удивленный приня
  • 『複合戦争と総力戦の断層-日本にとっての第一次世界大戦』山室信一(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 書で、著者、山室信一は新たな一歩を踏み出そうとしている。京都大学人文科学研究所の共同研究「第一次世界大戦の総合的研究に向けて」は、開戦100周年にあたる2014年に最終的な成果を世に問うことを目標として、2007年にスタートした。著者にとっては、個人的にもうひとつの意味がある。京都大学での最後の共同研究という意味である。その意味で、なんらかのまとまりをつけようとしているのかと思ったら、とんでもない間違いである。 「あとがき」で、著者は、書をつぎのように自分自身の研究のなかに位置づけていることを述べている。「何よりも私自身が次の課題としている第一次世界大戦における「世界性」と「総体性」とは果たして何であったのか、という問題へ向けて進むに際して、立ちはだかっている壁に挑むために不可欠な、足元の地固め作業でもあった。その意味で「日にとっての第一次世界大戦」を「戦争と平

    『複合戦争と総力戦の断層-日本にとっての第一次世界大戦』山室信一(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    emiladamas
    emiladamas 2011/12/14
    日本にとっての第一次世界大戦とは、対独戦争、シベリア戦争という戦火を交えた二つの戦争と、日英間、日中間、日米間の三つの外交戦からなる複合戦争として存在していたと捉え直すべきではないか
  • 『カブラの冬-第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』藤原辰史(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 著者、藤原辰史は悩む。世界全体で飢餓人口9億2500万と試算される現状のなかで、「ヨーロッパの一国が一時期体験したにすぎない飢餓の事実は読者の目にあまりに小さく映るのではないか」。「経済大国ドイツの飢餓の状況を経済大国日で紹介することにどれほどの意味があるのか」。「結局は、「先進国」中心主義的な見方を補強することになりはしないか」。この著者の真摯な悩みを、書のもととなった講義の受講生や講演会の聴衆は、しっかり受けとめた。その理由は、書を読めばわかる。 第一次世界大戦がはじまった翌年の1915年から休戦協定が成立した18年までのドイツの餓死者は、76万2796人であった。ここには兵士は含まれない。料輸入大国ドイツは、生命線としての輸送網を、イギリスの海上封鎖などによって断たれ、「兵糧攻め」にあった。その結果、1915年の「豚殺し」と1916年から17年にかけての

    『カブラの冬-第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』藤原辰史(人文書院) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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