「帝国の『辺境』にて」を読み終える。 この夏、初めて訪れたコミケで、初めて買った本。 コミケといえば薄い本らしいが、これば二百頁近い薄く無い本。著者はRNVR花組・こんぱすろーずさん。 内容は、第一次世界大戦時のドイツ領西アフリカ植民地に対する英仏の軍事、政治行動を主に、簡潔ながら戦場となった西アフリカの地誌、社会構成にまで触れた一冊。 当時の日本にとってさえ、戦争特需とアジアと地中海における小規模な軍事行動以外は遠い木魂でしかなかった第一次世界大戦だが、現在では主戦場となったヨーロッパの戦闘についてさえ、歴史家や軍事研究家の一部を除けば、知る人は殆どいないだろう。 それでもエンターティメントの題材として「アフリカの女王」等で取り上げられた東アフリカの戦いについては、まだ僅かながら聞くこともあるだろうが、西アフリカの戦いについて知見を持つ人はごく少数だろう。 東アフリカ戦テーマのウォーゲー