LGBTを巡る問題を政治の場に引き上げるにはどうすればいいのか。米国の歴史も踏まえ、元東京新聞ニューヨーク支局長でゲイのジャーナリスト、北丸雄二氏=米・ニューヨーク在住=に聞いた。 ――米国でのLGBTを巡る運動は、どんなふうに始まったのですか。 「1950~60年代は同性愛者を受け入れてもらおうとする運動でした。あえて過激な言動を控え、きちんとした格好をして、プラカードを手に整然と街を歩く。そうすることで、自分たちは無害だ、セックスの化け物ではない、と理解してもらおうとする運動だったのです」 ――それが変わったのは、69年のストーンウオールの暴動からですね。 「そうです。警察がニューヨークのゲイバー『ストーンウオール・イン』を摘発したのをきっかけに、ゲイやレズビアンたちが蜂起した事件です。その後、全米各地で若い人たちが中心になって同性愛者の人権団体をつくった。そして同性愛者の解放運動が、
米国の外交官として日本以外にブラジル、カナダ、韓国などに赴任した経験を持つパトリック・J・リネハン総領事。夫であるエマーソン・カネグスケ氏とは、10年前に東京で出会い、2007年にカナダで結婚。現在、日本の総領事公邸で暮らす。 バラク・オバマ米国大統領が、同性婚について個人的な支持を表明する等、この数年、アメリカ社会でのLGBTを取り巻く環境は大きく変わっている。アメリカ社会でのLGBTの権利や社会制度の変化について、また、日本での結婚生活を通して、日本社会のLGBTに対する受け止め方をどう見ているか、話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男) (写真左)パトリック・J・リネハン/大阪・神戸アメリカ総領事館総領事、上級外交官、公使参事官。1974年アリゾナ州立大学で学士号(政治学・ロシア語)、77年ウィスコンシン大学マディソン校で修士号(政治学・フィンランド語)を取
カルチャー 2011年06月09日 ライターという職業柄、家にこもりがちなため知らない人と話すということが私にはほとんどない。普段はそれでも構わないが、たまに全くの他人と世間話をしてみたくなる。そういう時、私はインターネットの雑談相手募集の掲示板をチェックして、男女問わず話が合いそうな相手とスカイプで通話をするのだ。話す内容は、好きな本や音楽のことや下ネタまで多岐にわたる。 そして通話中に、私は話の序盤でレズビアンであることをカミングアウトする。中途半端な知り合いにはできないけれども、ネットの向こうのおそらく一生会わない、二度と会話もしないかもしれない相手なら、気軽に自分のセクシャリティを打ち明けられる。 カミングアウトした時の相手の反応は、今のところ(単純な好奇心によるものであるとしても)肯定的なことが多い。女性が通話相手の場合は、レズビアンだと自覚したきっかけを聞かれたり、恋愛遍歴や彼
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