イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃が激化していることについて、移民を通じ中東とも関係の深い南米の国々が反発を強めている。10月31日には、ボリビアがイスラエルとの国交断絶を表明。チリとコロンビアは駐イスラエル大使を召還し、翌日には、南米最多のユダヤ系住民が暮らすアルゼンチンも非難声明を出した。イスラエルを支援する米国に対する非難も強まりつつある。 「ガザ地区での(反撃として)均衡を欠く攻撃を否定し、非難するため、イスラエルと断交する」。ボリビア外務省のママニ副大臣は31日の記者会見でそう述べた。ロイター通信によると、イスラエルとイスラム組織ハマスとの交戦以降、ボリビアはイスラエルと断交した最初の国とみられる。 ボリビアでは近年、先住民族出身で反米左派のモラレス元大統領が強い影響力を持っている。モラレス政権時の2009年にイスラエルがガザ地区を攻撃した際も、ボリビアはイスラエル