日本政府は米軍普天間飛行場代替施設建設事業(以下、「同事業」)に伴う名護市辺野古沿岸部への土砂投入を 14 日に開始した。この日本政府の動きを受け、WWFジャパンは、抗議の意を示した緊急声明を表明する。 南西諸島の島々及び沿岸海域は、世界的にも貴重且つ多様性に富む生態系を有しており、WWFジャパン設立当時より、その保全活動に取り組んできた。その中でも、沖縄本島北部沿岸の辺野古沿岸や大浦湾は、アオサンゴ群集の世界の北限に位置し、これまでに数多くの新種の甲殻類をはじめ、ジュゴンをはじめとした絶滅危惧にある生物の重要な生息海域であることが、これまでの調査により明らかとなっている。 WWFではこれまで、同事業に対し、その生態系を損失する行為であり、たびたびの計画の見直しを内閣府、防衛省、環境省など関係機関に要請を重ねてきた。それにも関わらず、政府は土砂投入を決定したが、この判断は、貴重な自然が残る