脳梗塞などの疾患が原因で、意識や記憶は完全ながら全身に重度の麻痺が残ってしまい、動くことも話すこともできない状態「閉じこめ症候群(locked-In syndrome)」。この疾患は、映画化もされたフランスの小説「潜水服は蝶の夢を見る」の著者ジャン=ドミニク・ボビー氏の存在で広く知られるようになりました。 この「閉じこめ症候群」と診断された英国の男性が、自分の生まれたばかりの娘の成長と共に、彼女の身振り手振りを真似ることで次第に体の機能を回復。当初は命さえも危ぶまれたという彼は、8か月後には病院から退院することができたそうです。 英紙デイリー・テレグラフや米ニュースサイトのハフィントンポストなどによると、この男性は英中部ダービーシャーに住むマーク・エリスさん。彼は22歳のとき、突然激しい頭痛を訴えました。そして数日後のMRI検査で脳幹部に血栓が詰まったことが原因で脳梗塞を起こしていることが