愛読書から垣間見る一流の哲学。 どんなに速く読めたって、本の数が多すぎる。どんなに目利きになったって、一人で選ぶにゃ限りがある。だからわたしは、本を探すのではなく、人を探す。わたしが知らないスゴ本は、きっと誰かが読んでいるのだから。 自分に閉じた読書だと、ジャンルも深度も限られる。周りに壁を築き、足元を掘り、エゴという井の中に閉じこもる。似たような本で囲い込んだ、自分の世界の王様にならないように、「誰か」を探すのだ。本を探しても無駄、自分色を見つけようとするから。既に読んだ本を手がかりに、「それを読んだ人がオススメする本」を探すんだ。 「魅せるひとの極意」は、そうした「人」を探すのにうってつけの一冊。 一流のひとたちの愛読書を紹介することで、その人となりや「気づき」に気づかされる。「あの人がこんな本を!」という驚きから、「この本をあの人がねぇ…」という呟きまで楽しめる。たとえば、こんな、ラ