前へ！ニーズ「灯台下暗し」 道民四人に一人−。リクルートの子会社、リクルート北海道じゃらん（札幌）が発行する月刊観光情報誌「じゃらん北海道発」（定価三百八十円）の読者数は驚異的だ。昨年、発行地域の人口に占める読者の割合を示す「雑誌閲読率」（ビデオリサーチ社調べ）は２６・８％を記録、六年連続の「日本一」となった。 全国一万二千人を対象としたこの調査では、家族で回し読みした人や、行きつけの飲食店備え付けの雑誌を読んだ人も「読者」に数えている。発行部数は十七万部だが、これも「地方誌としてはとてつもない数字」（トーハン札幌支店）だ。 創刊は一九九四年。そもそもは初代編集長・三浦重道（５８）の「個人的事情」がきっかけだった。「八九年にリクルート北海道支社長になったが、帯広出身なので、もう東京に戻りたくなかった。そこで何か新しいビジネスを立ち上げようと思ったのです。北海道ならやはり観光かなと…」 裏
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