福島県双葉郡広野町。福島第一原子力発電所から20km圏ラインのすぐ外に位置するこの町は、原発が存在しないにもかかわらず、2011年3月11日以降は原発事故収束・最前線の町となった。広野町の最北部に位置する「Jヴィレッジ」が東京電力や自衛隊の前線基地となり、全国各地から廃炉や除染にあたる作業員が集まってきたためだ。 福島県の浜通り地区と福島第一原発の位置関係図住民票を持たないものの、町で暮らす作業員は約2600人。一方、住民票のある約5200人の町民のうち、町に戻ったのは約1350人(2014年2月25日)。今、町で暮らす作業員の数は、町民の2倍近くにまで増えている。 一時は全町避難が指示された広野町は、2012年3月31日に避難指示が解除された。町は町民に帰還を促すが、戻って来たのはまだ約4分の1。町民が町に戻るためには何が必要なのか。将来を見据えてどのような舵取りを行うのか。2013年1
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