大手ITベンダー各社の新規事業の試みを「極言暴論」の木村岳史が辛口に斬る「共創十番勝負」。6社目となった今回は、野村総合研究所(NRI)に登場してもらう。NRIはSIerと呼ばれる日本の大手ITベンダーの中でも、他社にはない際立った特徴を持つ。SIと並びコンサルティングを主力事業として持つ点だ。デジタルの時代にITベンダーが生き残っていくうえで、コンサル能力は大きなアドバンテージになるはずだが、はたしてどうか。 共創とは新しいビジネスやサービスをユーザー企業などと「共」に「創」ることを意味し、大手ITベンダー各社が新規事業に乗り出す際の共通メソッドとなっている。ユーザー企業がIT投資の比重を基幹系システムからデジタルビジネスの領域に急速に移しつつあることから、ITベンダーもそんなユーザー企業と共創することで、自身もまた人月商売のSIに代わる新しいビジネスを創出しようとしているわけだ。 IT