長浜曳山まつりで曳山の巡行路となる長浜八幡宮の参道「八幡夢生小路商店街」で、電柱と街路灯の新設工事が完了し、電線類が曳山の進行を妨げる半世紀以上に及ぶ「悪弊」の解消が期待されていたが、今春のまつりで、改善されていないことがわかった。さらに新設の街路灯に曳山の最上部「亭(ちん)」が接触する事故も起き、関係者は「何のための工事だったのか」と落胆している。 市と地元の八幡夢生小路商店街振興組合では同商店街の市道約二百七十五㍍区間の石畳化、街路灯設置工事にあわせ、懸案だった曳山巡行路の電線障害の解消を計画。長浜曳山文化協会の照会で、同通りを通過する曳山十二基の最大高を七㍍六十二㌢(猩々丸)、最大幅三㍍四十五㌢(春日山、舞台の花道展開時四㍍四十五㌢)とし、対策を検討、協議していた。 しかし市では、電柱十五本のうち五本の「一次占有者」となる関電、同十本のNTTに「電線の架線高は現状維持か、地上高七㍍に