【彦根東-慶応】 八回表彦根東2死一、三塁、高内(奥)に左越え3点本塁打を許し、打球の行方を見る慶応の生井=阪神甲子園球場で2018年3月28日、猪飼健史撮影 ○彦根東(滋賀)4-3慶応(神奈川)●(2回戦・28日) 慶応・生井惇己(なまい・じゅんき)投手(3年) 左翼スタンドに向かった打球の行方を最後まで見つめた。逆転3ラン。思わず天を仰いだ。 1点のリードを奪った直後の八回2死一、三塁、打席に彦根東の6番・高内を迎えた。カウント2-2。捕手・善波のチェンジアップの要求に首を振った。冬場から磨いてきた、一番自信のある内角直球を選択した。少し浮いたところを捉えられた。「チェンジアップのコントロールに自信がなく、捕手を信じ切れなかった」 関東ナンバーワン左腕の呼び声が高く、昨秋の公式戦は54回余りを投げて61三振を奪った。だが、この日は一回からスライダーが決まらず、他の変化球も見極められた。
○彦根東(滋賀)4-3慶応(神奈川)●(2回戦・28日) かつては苦手にしていた左打者にも、彦根東の左腕・増居は自信を持って投げ込んだ。 1点リードを許し、なおも七回1死一、三塁のピンチ。慶応の1番・宮尾に対して追い込んでからの4球目は、昨秋から使い始めた外角のスプリットだった。直球と同じ振りでわずかに落ちる変化球を、狙い通り引っかけさせて二ゴロ併殺に打ち取った。「(宮尾は)足は速いが、ゴロを打たせれば併殺にできると思った。出来すぎ」と、してやったりの表情を見せた。 課題を克服しようと、冬場は左打者の外角にきっちり投げ切る練習を繰り返してきた。この日は両校監督が試合前にキーマンに挙げていた慶応の宮尾と4番・下山の左打者2人を無安打に抑えた。また、坂道を走って下半身を鍛え、ストレッチで股関節の可動域を広げたことで球威が増し、自己最速を140キロに更新した。 昨夏の甲子園では2年生ながら開幕試
【彦根東-慶応】八回表彦根東2死一、三塁、高内が左越え3点本塁打を放つ=阪神甲子園球場で2018年3月28日、長谷川直亮撮影 第90回記念選抜高校野球大会第6日の28日は2回戦3試合。第1試合は、彦根東(滋賀)と慶応(神奈川)が対戦。終盤八回に高内の3点本塁打で逆転した彦根東が慶応を4-3で降してセンバツ初勝利。3回戦進出を決めた。 ○彦根東(滋賀)4-3慶応(神奈川)● 彦根東がシーソーゲームを制した。六回1死満塁から山岡の二ゴロで1点を先取。1点を追う八回は朝日の三塁打と山岡の四球などで2死一、三塁とし、高内の左越え3ランで逆転した。左腕・増居は要所で直球がさえて3失点完投。慶応は七回に善波の左中間2点適時打で一時リードしたが、左腕・生井が踏ん張れなかった。 彦根東・村中隆之監督 接戦をイメージして後半勝負に持って行けてよかった。(昨秋から打順を組み替え)ちょっとした変化が大きな成果に
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