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ブックマーク / number.bunshun.jp (2)

  • 彦根東の「幸運の極短80cmバット」。3ランを生んだ甲子園用の秘蔵の1本。(中村計)

    彦根東の松林基之部長が、ベンチから、ネクストバッターズサークルにいる6番・高内希に「振れてないんだから、バットを短く持て!」と指示を出すと、高内が困惑したような表情を浮かべた。 その理由は、あとでわかった。 慶応に1-2と逆転されて迎えた8回表。2アウト一、三塁の好機に、高内が右打席に立つ。この試合、完投したエースの増居翔太が「練習でぜんぜん当たっていないので、期待していなかった」と笑う絶不調のバッターだった。 ところが、高内はその日、ある武器を手にしていた。長さ80センチの「極短バット」だ。高校生だと、通常は83センチか84センチのバットを使うので、極端に短い。大会の1カ月半前、あるメーカーが甲子園用にと持ってきたバットだった。 インコースを攻めてくる投手に有効ではないかと1だけしのばせていたバットだったが、あまりに短く、使おうとする選手はいなかった。 このときは不思議なほど体に馴染ん

    彦根東の「幸運の極短80cmバット」。3ランを生んだ甲子園用の秘蔵の1本。(中村計)
  • 甲子園開幕戦、サヨナラ劇の裏側。彦根東がこだわった“一、三塁”の形。(氏原英明)

    奇跡のバックホーム、とはならなかった。 夏の甲子園、9年ぶりの公立校同士の対決となった2017年開幕ゲームは、彦根東(滋賀)が6-5で波佐見(長崎)にサヨナラ勝ちした。 試合を決した最後のシーンは2死一・二塁からの右翼前安打で、波佐見の右翼手・田中涼からベストボールが転送されたが間一髪、彦根東の三塁走者・原晟也が生還した。 「信じられないです。9回の逆転もそうですが、自分たちがやれることをしっかりやってつないでいった得点だった。選手たちがよくやってくれました」 彦根東・村中隆之監督は甲子園初勝利に胸をなでおろしていた。 彦根東、波佐見とも一歩も譲らない一進一退の攻防。 6-5のスコアが示すように、両者の力が出た好ゲームだった。 試合は2回表、波佐見の主砲・内野裕太の大会第1号となるソロ塁打で幕を開ける。直後の2回裏、彦根東は1死満塁から太田剛志の犠牲フライで同点とすると、3回表には今度は

    甲子園開幕戦、サヨナラ劇の裏側。彦根東がこだわった“一、三塁”の形。(氏原英明)
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