inside 産業界・企業を取り巻くニュースの深層を掘り下げて独自取材。『週刊ダイヤモンド』の機動力を活かした的確でホットな情報が満載。 バックナンバー一覧 相次ぐ日本人のノーベル賞受賞に列島が沸いた。2015年のノーベル生理学・医学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授が、物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が選ばれた。いずれも精緻な実験を長期間にわたってこつこつと積み重ねる、日本のお家芸ともいわれる研究スタイルが呼び寄せた吉報だ。 大村氏の受賞理由は寄生虫感染症の治療法の開発。研究成果から生まれた治療薬「イベルメクチン」は世界で年間3億人が使用するまでになったが、発見に至るまでの道のりは“地味”な作業だ。 あらゆる場所からランダムに土を採取して研究室に持ち帰り、「年間で2000株」(大村氏)もの微生物を培養して分離する。そして、微生物が作る化学物質に使えそうなものがあるかどうかを
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