報道陣に公開されたスーパーカミオカンデの上部。天井がドーム状になっている(9日午後3時6分、岐阜県飛騨市で)=谷之口昭撮影 東京大宇宙線研究所は9日、梶田隆章所長(56)のノーベル物理学賞の受賞決定後初めて、梶田さんがニュートリノ観測に使った装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)を報道陣に公開した。 スーパーカミオカンデは旧神岡鉱山の地下約1000メートルにある。直径約40メートル、高さ約40メートルの巨大な水槽を使い、宇宙などから飛来する素粒子ニュートリノを検出している。 同研究所はこの日、水槽の上の部屋にあるドーム型の天井や、観測データを確認するコントロール室などを報道陣約40人に公開した。水槽内は観測継続中のため非公開だった。 天井がドーム型なのは山の重みに耐えるため。岩盤から出る放射線がニュートリノ観測の邪魔になるため、銀色の遮蔽シートで覆われていた。コントロール室では、国内