野球賭博の胴元をしたとして警視庁に賭博開帳図利幇助(とりほうじょ)容疑で逮捕された元幕下力士・山本俊作容疑者(35)が、大相撲の取組も賭けの対象にしていたことが関係者への取材でわかった。ただし、発覚した八百長疑惑に含まれる取組は賭けの対象にしていなかったという。 警視庁が野球賭博への関与を認めた力士らの携帯電話を調べたところ、山本容疑者のほか、元大関琴光喜関=解雇=ら客の携帯に、取組を対象とした賭博に関する複数のメールが送受信されていたことがわかった。 警視庁はメールの内容を精査するなどした上で、相撲賭博の立件の可否を検討する。 メールでは、例えば「五番勝負です」と書かれ、五つの取組を具体的に提示。「東」「西」のあとに、ハンディとみられる「0.7」「0.3」などの数字が付いたメールもあり、何番かの取組に絞って東西のどちらが勝ち星が多いかを賭けるやり方をしていたとみられる。 捜査関係