(英エコノミスト誌 2011年10月29日号) 金融業界は、自分たちを標的にする抗議行動に対し、より望ましい対応を求められている。 「何千もの人がマンハッタン南部に集結し、現状への強い不満を爆発させています。我々はこうした抗議行動に注目しました」。ゴールドマン・サックスのトップ、ロイド・ブランクファイン氏は、先ごろ投資家向けに送られた文書の中でこう述べた。 「そして、このように自問しました。『どうしたらこれで金儲けできるか?』と。その答えが新商品、ゴールドマン・サックス・グローバル・レイジ・ファンドです」 同ファンドは窓の修理業者や警棒メーカーなど、社会不安から利益を得そうな会社に投資する。ブランクファイン氏はさらにこう綴ったとされる。 「ゴールドマン・サックスは、現在の形の資本主義体制は余命幾ばくもないと認識しています。ただし、滅びゆく過程にも一儲けする余地は山ほどあります」 この文書は