DOMの死角 連載第4回で解説したように、DOMを用いると、XML文書を扱うプログラムを容易に記述することができる。その際、ある名前の要素に関する情報を取得するには、GetElementsByTagNameメソッドという便利なものが使用できることを紹介した。これを使えば、文書ツリーのどこにある要素であっても、メソッド呼び出し1回でそれを発見することができた。しかし、このメソッドには重大な弱点がある。例えば、以下のようなXML文書があったとしよう。 <?xml version='1.0' encoding="UTF-8" ?> <書籍情報> <編集者 id="editor123"> <名前>海野波男</名前> <所属>海浜出版</所属> </編集者> <著者 id="writer201"> <名前>山岡岳男</名前> <所属>山岳協会</所属> </著者> <著者 id="writer302