第7章 フーリエ変換とスペクトル解析 1.フーリエ変換 周期関数は,フーリエ級数展開より三角関数の和として表わすことができる.周期がTの関数は, と展開できる.非周期関数にも同様の”展開”が可能である.これがフーリエ変換(Fourier transform)と呼ばれているものである. ここで,cnをnに関する関数とみなし,cnのかわりに cn=F(n)/T と書くことにしよう.したがって, となる.ここでT→∞の極限を考えよう.このとき, ここで,関数F(ν)を関数f(x)のフーリエ変換(Fourier transform), f(x)をF(ν)の逆フーリエ変換(InverseFourier transform)という.また,f (x)とF (ν)は互いにフーリエ変換対(ペア)の関係にあるといい, と表わすこともある.フーリエ変換を写像Fで表わすと F[f(x)]=F(ν) と書ける.Fの