韓国の文在寅大統領が法務部長官候補に指名したチョ・グク前青瓦台(大統領府)民情首席秘書官が9月2日、国会で記者懇談会を行った。(写真:YONHAP NEWS/アフロ) (崔 碩栄:ノンフィクション・ライター) 韓国の法務部長官候補、曺國(チョ・グク)氏の任命問題の話題で韓国は持ちきりだ。不正疑惑が次から次へと明るみに出るてくる彼が果たして法務部長官候補として適任なのかと、1カ月ほど前から続く論争は収まる気配がない。マスコミや一般世論は「彼は適任ではない」と任命撤回、あるいは彼自身による辞退という「決断」が必要だという声が大勢を占めているが、与党と青瓦台はこれを無視して任命を強行する方向だ。 各社の「エース記者」不在の記者会見 大きく取り上げられている疑惑は3つある。 1、彼を含む親戚が所有する学校財団の不正疑惑 2、青瓦台民情首席秘書官として在職中に起きた財産形成と投資疑惑 3、彼の娘が不