新型コロナウイルスの感染追跡ツールとして期待が集まる、位置情報を使わないスマートフォンのアプリ。だが実際に感染抑止の効果を上げるには多くのハードルがある――。 近距離無線通信「ブルートゥース」を使い、感染者が近くにいたことを知らせる感染追跡アプリは、スマホの基本ソフト(OS)の世界的なシェアの大半を握るグーグル、アップルの両社が対応を表明したことで、実装の取り組みも急速に進む。 GPSなどによる位置情報を使わないため、プライバシー保護が期待されるが、すでに導入されたシンガポールのケースについて、人権擁護団体は「政府に交友関係が追跡されるリスクがある」と指摘する。 英国の研究チームのシミュレーションでは、アプリが8割のユーザーに普及すると、ロックダウン(都市封鎖)に匹敵する感染抑止効果がある、という。 だがシンガポールでは、アプリのスタートから1カ月でダウンロードは2割。狙ったような効果を上
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