先ず、基本的な所で言うと、ICTは日本に残された数少ない成長分野であり、その健全な発展の為には、総務省に拠る妥当な電波帯域の割当てと、事業者に拠る、コンテンツのネット公開が急がれる。 そして、電波帯域の割当てと、コンテンツのネット公開は、車の両輪であり、どちらか一方が脱輪しても、車は走れ無く成ってしまう。その意味で、今回の最高裁判決が、ネット公開に影を落とすのではと、危惧している訳である。 今回の最高裁判決に接し、困惑するのは、何の為、誰の為、どちらの方向に向かいたいのか良く判らない点である。 そもそも、裁判所とは、法に従い、職人的に判決する所かも知れない。しかし、地裁なら兎も角、最高裁判決が地裁、高裁の判決を覆すとも成れば、我々がそれなりの意図を、あれこれ考えるのは自然であろう。 仄聞する所、今回の判決には、クラウドは含まないと言う事であるが、此れも2つの意味で疑問である。 先ず第一に、