~2素子による比検出を用いた濃度計測~ 受光素子を一つしか持たないCO2センサでは、一般に人のいない室内環境のCO2濃度を約400ppmと仮定したソフトウエアによる濃度補正技術を採用しています。そのため、常時人がいたり、400ppm以上のCO2ガスが残留するような環境下では、CO2濃度が400ppmまで下がることがないため、ソフトウエアによる適正な補正効果を得られず、正確な濃度計測ができません。 CDM7160では、2つの受光素子の前段に其々異なる光学フィルタを搭載しています。このため、一方の受光素子が、CO2に吸収のある赤外線波長域(CO2吸収波長)での赤外線透過量を計測します。もう一方の受光素子は、CO2に吸収されない波長域(比較波長)での赤外線透過量を計測することで、常にCO2濃度の影響を受けない赤外線レベルを計測することが出来ます。 光学フィルタを透過した2波長帯域の赤外線量を測定