今回の衆院選挙では、政党の政権担当能力が問われている。「民主党政権はなぜ失敗したのか。しっかり検証し、総括する必要がある」(山口那津男代表)といえよう。民主党は野党時代から「いつでも政権を担える政権準備政党だ」などと言って、政権担当能力を公言してきた。しかし、政権の座に就いた途端、国民の期待を裏切り、日本を混乱させてしまった。その理由として、実現不可能な政策を掲げただけでなく、民主党の自己中心的で幼稚な政治手法(政治の進め方)にも批判が集まっている。民主党も最近、「政権を取れば何でもできるという傲慢さ」があったと認めた。民主党政権の誤った政治手法をまとめた。 まやかしの政治主導 官僚をリードできず思いつきの政策判断繰り返す 民主党は、政権交代を果たした2009年のマニフェストで「官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ」として政治主導を掲げた。 しかし、政治主導の柱である