本来の意味の「まだ若い年ごろ」を選んだ人は3分の1で、過半数が「もう若いとは言えないぐらいの年ごろ」を選びました。回答時の解説で引いた「毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術」(岩佐義樹著)に述べられていた「『若いというには微妙な年齢』と思ってしまう」人は思っていた以上に多そうです。 「どの年齢についても言える」とした人は約1割で、「三省堂現代新国語辞典」(6版)に書かれた新しい用法「年齢相応の魅力をたたえていること」はまだそれほど広がっていないようです。しかし2016~17年に毎日新聞に連載された浅田次郎さんの小説「おもかげ」で、主人公を見守るベテランの看護師が「妙齢の美女」と表現されていました。「年かさの看護師」とも言われた登場人物ですが、ここでは単に「若いとは言えない」だけでなく「年相応の魅力をたたえた」の意味も含んでいそうです。 「妙=女+少(若い)」ですが…… 「妙」
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