ここでは、環境放射線監視調査で重要な、3つの単位について紹介します。1つは放射線、2つめは放射能の単位です。最後の1つは、それらが人体に与える影響の大きさをしめす単位です。 放射線の量に関連した単位 新潟県では、柏崎刈羽原子力発電所の周囲に11局のモニタリングポスト(無人の観測局)を配置して、放射線の量を監視していますが、その際に各地点における放射線量のめやすとしているのが「空間放射線量率」です。 1Gyは1J/kg(ジュール毎キログラム) これは、放射線を浴びた空気がエネルギーを受けとることに基づいています。このエネルギー量を測定し、空間放射線量率としてGy(グレイ)という単位で表しているのです。 監視調査では、nGy/h(ナノグレイ毎時)やmGy/365日(ミリグレイ毎365日)として、測定値を公表しています。 n(ナノ)、m(ミリ)はそれぞれ10億分の1、1000分の1を表す接頭語で