2008年に日本統計学会75周年記念出版として刊行されました国友直人・山本拓監修『21世紀の統計科学』(全3巻)の増補版を, 日本統計学会のホームページを通じて提供することとなりました.本書の増補版の オンライン公開が統計科学の今後の発展に資することを期待しております. 第I巻 社会・経済の統計科学 (国友直人・山本拓編) 第II巻 自然・生物・健康の統計科学 (小西貞則・国友直人編) 第III巻 数理・計算の統計科学 (北川源四郎・竹村彰通編)
(前回記事はこちら) 国際収支の定義の第3のポイント「体系的に」について解説する。同時に、国際収支統計の各収支の関係も整理する。もし「経常収支の赤字化が日本国債の金利を上昇させる」のであれば、それは2011年に起きていたはずであることが分かる。実際にはそうなっていないので、この論理はどこかおかしい。 国際収支は複式簿記~すべて足せばゼロになる 国際収支統計の定義で「体系的に記録」とあるのは、「複式簿記」の考え方に沿って記録するという意味だ。企業会計と同じやり方で集計・整理している。ここで注意すべきことが2つある。まず、複式簿記は1つの取り引きを2つの面で捉えるから、すべての項目で金額を合計すると、ゼロになる。国際収支統計は、すべての収支を合計する(ただし、重複しないように合計する)と、ゼロになるのである。 だから、どれかの収支が大幅に赤字を膨らませると、他の収支の黒字が増える調整が必ず働く
社長から来た一枚のファックス/ひと月で22・5%のマイナス/運用実績の数字は社長のさじ加減/開始3ヵ月で大損失/「社長を殴ってやる」と息巻く社員/誰も触れられないブラックボックス/浅川社長と女帝/社保庁OBとの深い関係ほか 密室で、なにやらコソコソやっている---巨額の損失を出したAIJ投資顧問グループ幹部は、浅川社長らの行動に不審を抱いていた。10年にわたって続けられた「粉飾」の真相を、幹部が明かす。 いくら残っているか分からない 2月24日の早朝、自宅に届いたばかりの日経新聞を見て、初めてそのニュースを知りました。1面トップで「AIJ投資顧問が、運用資金約2000億円の大半を消失させた」と大きく報じられていたのです。 いったい、どういうことなのか---。しばらく呆然としていると、会社から電話があり、「8時までに会社に来るように」と指示されました。報道を受けて、顧客の皆様などに対応する必
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