本発明はATM(現金自動取引装置)における紙幣追跡を高精度に行うための発明である。紙幣追跡とは、手元にある紙幣を、ATM入金時に採取しておいた紙幣情報と突き合わせ、特定する処理のことを指す。中央銀行や警察での鑑定の結果、偽造と判明した紙幣について紙幣追跡を行えば、偽造紙幣の使用者が誰であったかを特定でき(図1)、偽造紙幣の抑制につながる。この方策は、欧州にて法制化されている(Article6)。 従来手法では、紙幣追跡を、紙幣の通し番号(記番号)を用いて行っていたが、偽造紙幣には同一の記番号を持つものが多いこと、同一記番号の真正紙幣も存在すること、記番号が汚れて読めない場合があることなど、個々の紙幣に対応する偽造紙幣使用者を特定することが難しい状況があった。 そこで本発明では、画像同士を比較する方法を採用いた。しかし画像信号にはばらつきがあるため、高精度な紙幣追跡が困難であった。本発明では