石川が激怒した。6番(パー5)の4打目。ピンまで約40ヤードのバンカーショットを打とうとした瞬間、観客の携帯電話からカメラのシャッター音が。すかさずその方向をにらむと、右手で太ももを2度もたたき、珍しく怒りをあらわにした。 [フォト] マナー違反に怒りも…遼、プレーオフで敗れV逃す 集中力は途切れ、グリーン奥に外すミスショットとなってダブルボギーに。難コースで致命的なダメージを受けた。懸命に立て直し、後半の3バーディーでプレーオフにこぎつけたのは非凡さのなせる業。「やり切ったというすがすがしい気持ち」と石川らしいコメントで締めくくりはした。 だが、この2打があれば、プレーオフにならずに優勝もあり得た。優勝を逃した悔しさをバネに次戦の健闘を誓ったが、「マナーを守って見てくれるギャラリーがかわいそう」と苦言も呈した。(松本恵司) 【関連記事】 ・ 遼、プレーオフで敗れる 小田が初優勝