東京都江戸川区教育委員会は今春から、区立の全小中学校106校で独自の新教科「読書科」を新設することを決めた。読書離れ、活字離れが言われるなか、子どもたちにしっかり本を読ませ、「生きる力」を養うのがねらいだという。区によると、自治体が読書に絞った教科を設置するのは全国初だという。 区教委は、とりあえず2010〜11年度は週に数回、朝や下校前の10〜15分間を読書時間にあてる形で実施する。試算では、年間に16〜25時間程度確保できるという。どんな本を取り上げるかなど、具体的な進め方は各校に委ねるとしている。地域ぐるみで子どもの読書意欲を高めるために、地元の大人による図書ボランティアも拡充する。 区教委は2年間の実施状況を踏まえた上で、12年度からは文部科学省の「教育課程特例校制度」を活用し、国語、算数などの一般教科と同じ位置づけで通常の授業時間内に組み込むことを検討している。通知表で成績を