モバマスやラブライブの話で盛り上がっていた大学の友人に、珠ちゃんや千枝ちゃんの話をするのと同じような調子でとあるRPGの筋肉娘のことを語っていたらいつの間にか距離を置かれていた。頻繁にやりとりしていたLINEも気づけば全くしなくなり、早半年。 「〇〇が好き」と公言することは、実は自分のような人間が構成するにわかオタクコミュニティ内でアイデンティティを獲得する機能を備えている。そのアイデンティティは集団の構成員の評価に依存して作られる。さらに沈黙の時間を作らないためのトピックでもあるため、嗜好の対象(いわゆる嫁)はにわかコミュニティ内部での共通言語、すなわち今観ている深夜アニメや旬ジャンルのキャラクター、もしくは有名作品のキャラクターである必要がある。10代〜20代前半という年齢設定など、一般に受容しやすい要素を持っていることも重要だ。集団内で上手くやっていくにはこういった制約の中で公言する