(2012年12月27日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 選挙に負けた政党は、悲嘆の5段階を通過しなければ、自己改革を遂げられない――。これは使い古された決まり文句だ。実際には、共和党は先月の大統領選挙に敗れるずっと前から「怒り」の段階にはまり込んでいた。その後の同党の振る舞いから判断すると、共和党は怒りの感情に「現状否認」を加えたようだ。 それが巨大暴風雨サンディの影響であれ、オバマ陣営のより優れた投票推進運動ソフトの影響であれ、共和党は何が起きたのかを説明するために、目先の問題以外のあらゆるところに目を向けてきた。 11月6日以降、一握りのベテラン共和党議員は財政の崖を回避するために、税に関する妥協を促してきた。何人かの共和党議員は、移民に関してよりバランスの取れたアプローチを求めてきた。だが、それは共和党内ではまだ珍しい意見だ。 現実に適応するか、衰退の加速に甘んじるか どちらかと