新型コロナウイルスの感染拡大により、客入りが激減した映画館。十日に県が独自の緊急事態を宣言した後は、県内の映画館も相次いで休業し、先行きの見えない不安を抱える。そんな中、十七日まで営業を続ける名古屋市千種区の「名古屋シネマテーク」に、窮状を知った全国の人々からカンパをはじめとする支援が寄せられるなど、ミニシアターへの救済の動きが広がっている。 シネマテークでは、平常時の半数以下にまで客足が減少。元々安定した経営基盤があるわけでなく、「このままだと五月には立ちゆかなくなる」という危機的状況に陥った。個人で営業する各地のミニシアターの窮状は、会員制交流サイト(SNS)やテレビ番組で紹介され、本紙八日朝刊でも、東海地方のミニシアターの現状を掲載した。