昨日の夜から遊んでいた友人たちを送り出して、部屋を片付けて風呂に入り、うどんを煮て食べ、ファミコンをして遊んだりしているうち、いつの間にかまた外が暗くなった。妻と二人で近くの古本屋まで歩く。趣味が合うわけでも、価値観を共有しているわけでもない、育った環境も使う言葉も、好きな食べ物も観たい映画も、性格も考え方も何から何まで、およそ似ている所を見つける方が難しい、僕と妻のような二人が、どうして結婚して生活を共にし、今こうして並んで同じ道を歩いているのか、考えてみれば不思議なことだと思った。自分の恋愛というか結婚に関するエピソードを素敵な偶然で彩るつもりは毛頭ないのだけど、知り合ったのは偶然としか言いようがなく、大阪と東京という物理的な距離があるから、余計にその偶然ぶりが際立って見える(僕と妻はそもそもインターネットを介して知り合った)。どんな出会いも偶然といえば偶然なのだろうし、運命という言葉