ジョン・レノンと初めて会ったのは1975年、ニューヨークでテレビ中継されたイベントの楽屋だった。当時、私は「ソーホー・ウィークリー・ニュース」紙の写真部員だった。5年後もまだそこに在籍していた私は、レノンとヨーコの新しいアルバム『ダブル・ファンタジー』の発売に先立って、オノ・ヨーコにインタビューすることにした。 当時ジョンとヨーコは隠遁生活を送っていて、そのあいだに息子のショーンをもうけていた。ヨーコとは個人的に面識がなかったけれども、ずっとアーティストとしてとても尊敬していたし、もちろんジョンの大ファンだった。最初にヨーコとお近づきになれば、夫とも引き合わせてくれると思ったからでもある。