「指定校の基準はあくまでも入試問題で、東大合格者数は考慮していません。『この問題が解けるなら、鉄緑会の入会選抜試験も解けるだろう』という問題を出す学校を選んでいます。入試から間もない中1の4月は、わざわざこちらで学力試験をやる意味がないということです」 なお、関西は府県ごとに入試時期が異なり、学校側も複数の入試日程を設けている。よって、学校ごとに生徒の学力が一定とは考えにくく、大阪校は指定校を設定しないそうだ。加えて、関西の難関私立中学校は府県をまたいで点在している。そのため、第1志望にわずかに届かなかった場合は、優秀な生徒も近場の学校に進学するケースが多いという。 代々木校に話を戻すと、指定校制度を「中1の4月」のみに適用する理由はもう1つある。 「鉄緑会は中1春からの入会を強く推奨しています。というのも、鉄緑会のカリキュラムは6年間で大学受験に備える構成を取っています。そのため生徒にと