退去強制令書の発付を受けたにもかかわらず,様々な理由で送還を忌避する者がおり,その存在は,迅速な送還に対する大きな障害となっているばかりか,収容の長期化の大きな要因となっています。 そこで,送還を忌避している者の実態について取りまとめました。 1. 令和元年12月末現在,退去強制令書の発付を受けて収容中の者は942人であり,このうち送還を忌避する者は 649人(69%)です。 2. 送還忌避被収容者649人のうち難民認定手続中の者は391人(60%),入管関係訴訟係属中の者は75人(12%)で あり,これらの者の総数は445人(69%)です(重複分を除く。 ) 。 また,難民認定手続中の者のうち,複数回申請に及んでいる者は227人(58%,最多5回)です。 3. 令和元年12月末現在,退去強制令書の発付を受けて仮放免中の者(被退令仮放免者)は2217人です。 4. 被退令仮放免者2217人