この太刀は、刃長101.5cmで、下野国小山城主で同国の守護職であった小山義政(?~1382)が鷲宮神社に奉納したものである。 刃長表に「武州太田庄鷲山大明神」、裏に「永和2年卯月十九日 義政」と寄進銘が彫られている。また茎には「備中国住人吉次」の銘がある。 身幅広く、大振りで、切先が延びた姿には、南北朝時代の特徴が良くあらわれている。 吉次は、備中国青江(岡山県倉敷市)に平安時代から室町時代に渡って栄えた青江派の刀工の一人である。その名は、鎌倉時代から継承されているが、作風から寄進銘(1376)と同時期の作家と考えられている。 太刀は、地刃の出来もよく、当時の姿を良く伝えており、遺作の少ない吉次の研究には書くことが出来ない好資料である。また、寄進銘もあることから歴史資料としてもその価値は高い。 鷲宮神社は関東最古の神社といわれ、そこに伝えられている神楽もまた古く、関東神楽の源流といわれて
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