深謀遠慮 10月11日、ユニー・ファミリーマートホールディングス(UFHD)の高柳浩二社長とドンキホーテホールディングス(ドンキHD)の大原孝治社長は、にこやかな表情で握手を交わし、記者会見に臨んだ。 アピタ、ピアゴなどの総合スーパー(GMS)を運営するユニーの株式については、これまでUFHDが60%、ドンキHDが40%を所有していた。今回、UFHDは持ち分の60%すべてをドンキHDに譲渡し、ユニーはドンキHDの100%子会社となる。なお、来年2月からドンキHDは「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」に社名変更することも同時に発表された。 ドンキHDがユニー株式の100%を取得することは、以前から業界では既定路線として認識されていた。ただし、今回の発表には、2つの意外感があった。 一つはそのスピードである。ドンキHDがユニー株式の40%を取得して、業務資本提携を結んだの