大手広告代理店の電通は7日、平成21年3月期連結決算の純損益の見込み額を、前回予想の110億円の黒字から204億円の赤字に下方修正すると発表した。 電通の赤字決算は13年の株式上場後初めて。それ以前では創業期の明治34、35年度に赤字になって以来となる。 株式を保有する仏広告会社の株価下落で有価証券評価損510億円を計上したことが響いた。 不況でテレビ、新聞など主要媒体の広告取扱高が落ち込み、売上高は前期比8・3%減の1兆8871億円、営業利益は23・1%減の431億円の見通し。 年間配当も予想の40円から35円に下方修正する。