埼玉県の男女共同参画苦情処理委員が8月に、県立高校の男女別学校について早期の共学化を勧告したことを巡って、市民団体「共学ネット・さいたま」は15日、さいたま市大宮区内で勧告の実現に向けた総会・学習会を開催した。総会は非公開、学習会には約20人が参加した。 埼玉県立高校“共学化”について学ぶ参加者らの写真 勧告について学び、長机で書類などに目を通す様子 学習会では、教育社会学会会員の亀田温子氏が勧告の内容や他県の共学化の状況、女子差別撤廃条約について解説。勧告の特徴として▽入学拒否への当事者による苦情▽女子差別撤廃条約を根拠法に提示▽男子校・女子校で異なる構造を指摘した―ことなどを挙げ、「私の問題なんだと捉える人が出てきた」と語った。 また、実際に県立高校に勤務する教諭や他県で男女共学化の運動を行う団体関係者も参加し、それぞれの立場からリレートークを行った。 参加者からは、2002年に苦情処