トマス・フリードマンが、近著「フラット化する世界」で、現在のグローバル化現象を「グローバリゼーション3.0」と名付けている。コロンブスのアメリカ大陸発見(1492年)から地球はどんどん小さくなり、多国籍企業が活躍した時代(グローバリゼーション2.0)を経て、ベルリンの壁が崩壊し、インターネットが世界を席巻した2000年から、グローバル化の新しい段階「グローバリゼーション3.0」が始まり、世界が同じ地平で競争する「フラット化した世界」が出現しているという。 東京がニューヨークやロンドンなど、欧米の都市と対比され、共時的な関係にあるいわれたものだが、最近では東京と上海に「フラット化した世界」が成立していることを強く感じるようになった。 私がそのことを初めて感じたのは、昨年の冬に上海に行った時に、「Shanghai Tang」という香港発のファッションブランドが、上海にもショップを開き、中国共産